この日のハイライトは、予想を上回って上昇した米国のGDPの影響だった。Ibovespaは木曜日(26日)、114,177ポイントで0.08%下落となり実質的に安定した終値を示した。ブラジル証券取引所の主要株価指数は、国内情勢に関するニュースがあまりない一日で、国外と比べてやや悪い結果となった。
ペトロブラス(PETR4)は今日の取引セッションで強く後退したが、ヴァーレ(VALE3)、Gerdau(GGBR4)とB3(B3SA3)に支えられて、Ibovespaは大きな下落とはならなかった。すでに予想されていたことではあるが、市場は石油会社の社長にジャン・ポール・プラテスが選ばれたことを好んでいないようだ。ブレント・バレルが1.60%上昇して87.50米ドルとなったが、石油会社の銘柄が上昇することにはならなかった。
ブラジル市場は横ばい、出来高は弱含み。ここでの高値の構成は、コモディティ、特に金属性のものだと見られている。指数の上昇率が高かったのは、CSN(CSNA3)の普通株で4.43%、ウジミナス(USIM5)のシリーズA優先株で3.74%、ゲルダウ(GGBR4)の優先株で2.23%の上昇だった。
Ibovespaの主な下落はパルプ企業の株式で、スザノの普通株式は2.93%下落、クラビン(KLBN11)はJPモルガンがこのセクターの推奨を引き下げたため0.72%下落した。
中国の景気回復の見通しや、米国経済が予想以上に好調であることを示すデータの発表により、非製造業の需要が高水準で推移するとの見通しが示された。
大きなハイライトは、米国の国内総生産(GDP)の発表で、市場予想をやや上回る結果となった。在庫と輸出のハイライトがあった。国債も、このデータによって米連邦準備制度理事会(FRB)が織り込み済み以上の金利引き上げに踏み切る可能性があるという期待から、少し上昇したが、開始後は後退した。
ニューヨークでは、ダウ平均が0.61%、S&P500が1.10%、ナスダックが1.76%それぞれ上昇した。
米国第4四半期のGDPがコンセンサスの2.5%に対し2.9%と高水準であったことが明らかにされ、景気後退への懸念が払拭されると同時に、インフレが高止まりする懸念がない展開となった。
米国経済が好調なことから、ドルの価値はわずかに上昇した。他の先進国に対する通貨の強さを示すDXYは0.17%上昇し、101.81ポイントとなった。一方、レアルに対しては、買いが 5.074 レアル、売りが 5.075 レアルと、0.11%下落した。
ブラジルのイールドカーブは、一つの方向性を持たずに終了した。2024年のIDは1.5bp増の13.50%、2025年のIDは7bp増の12.74%であった。2027年と2029年のコントラクトは12.72%と12.95%で、ともに1ポイントずつ低下した。