サンパウロ市の日本文化広報施設「ジャパンハウス」は、競技用義足などの研究開発に取り組む日本の義足製造会社「Xiborg社」の遠藤謙代表取締役を招いて、24、25日に記念イベントを開催した。28日には記念ワークショップが行われる。
ジャパンハウスでは、Xiborg社のこれまでの取り組みを紹介する「Technology in Moviment-Xiborg」展を2月26日まで開催しており、ワークショップは同企画の一環として、障害者のスポーツや社会活動参加促進を目的に実施された。
24日のイベントでは、パラリンピックと陸上競技で世界チャンピオンになった経歴を持つアラン・フォンテレス氏と、足を切断した後も競技を続けた元マラソン選手のパウロ・アルメイダ氏を交え、パラリンピックスポーツの進化、オリンピックとパラリンピック選手のパフォーマンスの未来についての対談が行われた。
25日のイベントでは義足体験会に遠藤氏が参加した。義足体験は展示期間中も行われている。
28日は午前11時と午後3時に、「サイボーグ・ツール・ワークショップ」が行われる。同ワークショップでは7歳から12歳の子供を対象に、身体能力上昇を目的とした義肢の装着体験が出来る。
遠藤氏はブラジル滞在中にブラジルパラリンピック委員会やブラジルパラリンピック・トレーニングセンターを訪問し、同委員会スタッフらとブラジルパラリンピックスポーツの課題についての対談、ブラジル人障害者との交流などを行う。