GMOグローバルサイン=中條社長、唐澤CTO来伯=電子認証技術の先駆け

中條一郎社長(提供写真)

 国際的な電子認証サービス事業を行うGMOグローバルサイン株式会社(東京渋谷区)の中條一郎社長と同専務取締役グループCTO(最高技術責任者)の唐澤稔さんが昨年12月、同社ブラジル進出1周年を機に来伯した。同社ブラジル拠点があるミナス州ベロ・オリゾンテ市に滞在中の両氏に、ブラジルにおける同事業分野の状況について、オンライン取材した。
 同社は2003年に「日本ジオトラスト株式会社」として設立され、08年に「GMOグローバルサイン株式会社」と改称。アメリカ、ヨーロッパ、アジア、中東地域で政府規模の情報セキュリティ事業を展開した。同社の電子認証技術は日本のマイナンバー制度にも用いられている。

唐澤稔さん(提供写真)

 ブラジルの同事業分野について中條社長は「米国と比較すれば劣る部分はありますが、世界的に見れば十分に発展しています。弊社サービスの売れ行きは良いですが、物価高によってコストは想像よりもかかっています」と語った。
 世界における日本の情報技術分野での存在感低下や、IT人材不足への対応については、少子高齢化による人口減少が情報技術分野の存在感低下にも影響していると語り、IT人材不足については「弊社では人材不足は感じていません。しかし、人材獲得のために地元の大学と協力して、セミナーの開講を検討しています。ブラジルで電子認証はあまり使われていませんが、大学と協力して、新しいエンジニアを育成し、登用することが出来れば、業界にとって良い循環を生むことが出来ると考えています」と述べた。

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