保健省=今年の予防接種日程発表=新型コロナの補強接種も含め

各種の予防接種の実施率(Divulgação/Ministério da Saúde)
各種の予防接種の実施率(Divulgação/Ministério da Saúde)

 保健省が1日、2023年の国家予防接種計画の日程を発表したと同日付現地サイトが報じた。
 予防接種キャンペーン第1陣は2月27日から始まる新型コロナの補強接種で、重症化リスクが大きい人向けに変異株対応型ワクチンの接種が行われる。2月からの対象は60歳以上の高齢者、妊婦や出産直後の人、基礎疾患や障害があり重症化リスクがある人、先住民やキロンボ、河川沿いの地域の住民、医療従事者で、3月からは12歳以上の人全てが対象となる。
 4月からは本格的な冬の到来を前にしたインフルエンザの予防接種キャンペーンが行われる。こちらの対象は60歳以上の人、社会教育の対象となっている青少年、トラック運転手、生後6カ月~4歳の子供、軍関係者、妊婦や出産直後の人、障害や基礎疾患のある人、先住民、キロンボや河川沿いの住民、教師、公共交通機関の労働者、港湾労働者。医療従事者などだ。
 また、5月からは学校でポリオや麻疹(はしか)の予防接種キャンペーンを行う。
 保健省によると、ブラジルは世界でも積極的に予防接種の普及に努めて来た国の一つだが、近年は予防接種の実施率が低下しており、以前なら90%以上の子供達が予防接種を受けていたポリオや麻疹を含む全ての予防接種が目標に届いておらず、撲滅したとされていた病気でさえ、流行が起こり得る状態となっているという。

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