文協副会長の秀島マルセロさん=期待の若手リーダーに突然の訃報

秀島マルセロさん(文協サイトより)
秀島マルセロさん(文協サイトより)

 ブラジル日本文化福祉協会(文協)第2副会長の秀島マルセロさんが1日夜、仕事から帰宅後、心臓発作を起こし、自宅で亡くなった。行年53歳。1月31日に行われた文協理事会で元気な姿を見せていたことから、文協関係者らは「非常に残念。信じられない」と秀島さんの突然の死を受け入れられていない様子だった。
 秀島副会長は97年に文協青年部の発足を主導し、99年には日系福祉施設「希望の家」の運営に携わるようになり、文協理事会にも参加した。05年には文協副会長に任命され、日本の外務省から中南米諸国日系人若手リーダー招聘プログラムに招待され、秋篠宮ご夫妻(皇后上皇后)と面会した。
 07年から13年までは飯星ワルテル連邦下議(当時)の事務局長職を務めた。17年には外務省研修生OB会会長に就任。翌年には、JICAリーダー事業の研修生として訪日した。文協イベントへの若者の参加を積極的に呼びかけ、若者の活躍する場を設けただけでなく、次世代リーダー育成に尽力した。
 ジャパンハウス・サンパウロ運営イベント施設担当局長の栗田クラウジオさんは文協ワッツアップグループで、「純粋な心を持ち、常に人を手助けしようと心がけていた。彼の背中を見て、私は育った」と秀島さんの死を悼んだ。

文協文化ホールでの通夜の様子
文協文化ホールでの通夜の様子

 秀島さんは先月53歳になったばかり。若手有望副会長として文協活性化のためのアイデアも多く持っていたといわれる。
 通夜が2日午後2時から3日午前8時まで、文協文化ホール(文協ビル地下1階)で行われた。秀島さんの遺体が安置され、2日午後2時ごろには文協役員や日系団体代表らをはじめ100人以上が詰めかけ、抱き合って悲しみを分かち合う姿があちこちで見られた。
 葬儀は3日午前11時、サンパウロ市パルケ・カザ・デ・ぺドラ区の墓地(Rua Luiz Nunes, 111)にて行われる。

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