サンパウロ州内陸部で黄熱病発生確認=未接種者は連休前に予防接種を

 1月末にサンパウロ州内陸部で黄熱病の患者発生が確認され、サンパウロ市をはじめ、州内各市の保健局が黄熱病の予防接種を受けるように呼びかけていると6~10日付現地サイトが報じた。
 黄熱病の患者発生が確認されたのは同州内陸部のヴァルジェン・グランデ・ド・・スル市で、予防接種は受けた事がないという73歳の成人が感染した事は、1月27日に州内各市に通達された。
 サンパウロ州保健局感染病予防センター(CVE)によると、通常以上の人の移動が起こるカーニバルの連休中は感染拡大が起こる可能性が強まるという。
 CVEが感染が起こる可能性が高いとして注意を換気しているのは、ミナス州やパラナ州と州境を接する州内陸部の市の住民やそれらの市に出かける可能性のある人、雑木林などのある地域や農村部に住む人などだ。このような地域に出かけて山歩きやキャンプを行う予定の人も感染予防策を取る必要がある。
 サンパウロ州の黄熱病の予防接種の実施率は64%で、決して高くない。州保健局は常に、予防接種の日程表に従って予防接種を受けるよう促し、流行が起きた時は、重症化を避けるための追加接種の必要なども訴えている。
 今回は、カーニバルという、通常とは異なる人の動きがある時期である事と、実際の患者の発生が確認された事、黄熱病の予防接種は免疫ができるまでに約10日かかる事などを鑑み、感染が起きやすい地域に住んでいる人やそのような地域に出かける予定があり、予防接種を受けていない人はできるだけ早めに接種を受けるよう、推奨している。
 サンパウロ市の場合は州からの通達後、2017~18年に流行が起き、雑木林などが多い北部を中心に、未接種者を探し、接種を促す活動を強化している。

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