在サンパウロ総領事館主催の「天皇誕生日祝賀レセプション」が14日正午、サンパウロ市の同総領事公邸で行われ、日系団体、伯国政府、日系企業関係者ら約400人が出席した。コロナ禍による2年間の休止を経ての開催となった。
祝賀レセプションは日伯両国の国歌斉唱で始まり、挨拶に立った桑名良輔在サンパウロ総領事は、皇室にとって伯国は思い入れのある国であること、現在の元号「令和」には「美しい調和」の意味が込められていることなどを紹介し、「日本だけでなく、人類が真の意味で調和のとれた時代を築けることを、すべての日本国民が願っています。ブラジルのような大切なパートナーが共にいることは、私たちにとって非常に重要なことです」などと語った。
来賓挨拶としてライムンド・マグノ在サンパウロ事務所大使やアフォンソ・マソッチサンパウロ州 局事務局長、マルタ・スプリシーサンパウロ州国際関係局長(州知事代理)が登壇し、天皇誕生日に対する祝辞を述べると共に、諸団体の日伯文化交流及び技術協力に対する感謝を語った。
レセプション開催には日系企業17社が協力し、会場には協力企業の活動展示ブースも展開された。日本食品の輸入を手掛けるヤマト商事の本田総一郎社長は「微力ながら天皇陛下の晴れの日に花を添えることが出来、嬉しく思います」と語った。
式典後には懇談会が催され、参加者は日本食に舌鼓を打ちながら親交を深めた。レセプションに参加したCIATE(国外労働者情報支援センター)の影山新専務理事は「いろいろな方と天皇陛下誕生日をお祝い出来て良かった。今後も日伯間の文化や経済活動の繋がりが強くなってほしい」と話した。
レセプションでは裏千家による茶道デモンストレーションも行われた。デモンストレーションを行った国際交流基金サンパウロ日本文化センター洲崎勝所長は「コロナ禍で天皇誕生日祝賀会は2年間開催されてお
らず非常に残念な気持ちだった。再開を嬉しく思うとともに、この祝賀会は沢山の交流が生まれる大事な機会であることも感じた」と語った。
レセプション協力企業は次の通り。ダイキン、ミウラボイラ、久光製薬、EPSON、三菱自動車、ヤマハモーターズ、トヨタ自動車、SANSUY、パイロットペン、日清食品、サントリー、味の素、キッコーマン、ヤマト商事、Nippon Bebidas、Mega Sake、JFC。