リオのカーニバル=19、20日にパレード開催=各エスコーラの注目のテーマは?

昨年のグランデ・リオのパレード(Gabriel Monteiro/Riotur)
昨年のグランデ・リオのパレード(Gabriel Monteiro/Riotur)

 19、20日の2夜にわたり、リオ市サプカイのサンボードロモで、同市のスペシャル・グループによるカーニバルのパレード(デスフィーレ)が行われる。その見どころとして、主要エスコーラのエンレド(テーマ)を紹介する。
 エスコーラの出演順は、19日がインペリオ・セラーノ、グランデ・リオ、モシダーデ、ウニードス・ダ・チジュッカ、サルゲイロ、マンゲイラ、20日がパライゾ・ド・ツイウチ、ポルテーラ、ヴィラ・イザベル、インペラトリス、ベイジャフロール、ヴィラ・ドウロだ。
 初日は昨年の覇者グランデ・リオが早々に登場する。昨年、わずか0・1ポイントを落としただけの圧倒的な強さを見せた同エスコーラのエンレドは、「サンバ界の詩人」とも称される大物歌手のゼッカ・パゴジーニョに捧げたもので、ゼッカ本人の登場も期待される。34歳の気鋭のカルナヴァレスコ、ガブリエル・ハダジの演出も見もの。19日23時の登場となる。
 2010年代に3度優勝のチジュッカはバイア州の湾岸「バイア・デ・トードス・オス・サントス」の自然の美しさを表現し、20日1時に登場する。
 毎回上位に入賞するが優勝になかなか手の届かないサルゲイロは「赤い楽園の妄想」と題し、今は亡き伝説的カルナヴァレスコ、ジョアンジーニョ・トリンタに捧げたエンレドで2009年以来の優勝を目指す。20日2時の登場だ。
 ピンクのイメージカラーでおなじみの人気エスコーラ、マンゲイラはアフリカをテーマにしたエンレドで3大会ぶりの優勝を狙う。初日最後の20日3時の登場。
 2日目は2番手に最多優勝記録22回を誇る古豪ポルテーラが登場。名物カルナヴァレスコ、ラジェ夫妻による今年のエンレドは「無限の青空」。出番は20日23時だ。
 過去に「人間山車」や「人間ドローン」など、数多くの奇抜な演出で話題を呼んだ鬼才のカルナヴァレスコ、パウロ・バロスは、今年はヴィラ・イザベルで演出を担当。「この祭りに信仰を捧げる」と題したエンレドで何を表現するか。21日2時の登場だ。
 昨年は準優勝で、通算14回の優勝を誇る名門ベイジャフロールは21日3時に登場。1822年のバイア州独立を表現するエンレドで、5年ぶりの王座奪回を目指す。

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