ハダジ財相=「国際舞台に戻りたい」=G20財務相会議を前に

ハダジ財相(Rovena Rosa/Agencia Brasil)
ハダジ財相(Rovena Rosa/Agencia Brasil)

 フェルナンド・ハダジ財相は来週、G20財務相・中央銀行総裁会議に出席するため、インドに向かうが、財務省は16日、「この会議以降、ブラジルは世界的な経済危機に対する解決策を提供する積極的な国として国際舞台に戻りたいと考えている」と語ったと同日付現地サイトが報じた。
 財務省は、ブラジルは2008年の経済危機の時に決定的な役割を果たしており、現在の世界的な危機の中でも重要な役割を果たす事が可能と評価している。現在の経済問題は、気候問題や新型コロナの世界的大流行後の影響とも関わりがある。
 同省によると、現在は社会環境の持続可能性を備えたグリーン経済への移行について幅広く議論されるべき時で、ハダジ財相も積極的に二国間会議を持ちたいと考えている。
 現時点で確認済みの会議の相手は、欧州連合(EU)のパオロ・ジェンティローニ経済・金融担当委員とスペインのナディア・カルヴィ―ニョ第3副大統領兼経済大臣だ。
 多国間会議の主要議題は議長国で主催国のインドが決めており、クリプトコインや国際債務のガバナンスなどが含まれている。新興国は近年、債務を増やしており、解決策を模索している。
 ブラジルは2024年にG20、2025年にBRICSと2年連続で国際会議を主催する事になっており、今回の会議は両会議前の準備の機会でもある。ブラジルは25年の第30回国連気候変動締約国会議(COP)の開催国にも立候補している。
 財務相・中央銀行総裁会議は23~25日で、24日開催の二つの多国間会議後の時間が二国間会議に使われる。ハダジ財相とカンポス・ネット中銀総裁は22日に出発し、25日に帰国する。

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