20日付GZHサイト(1)によれば20日未明、リオ・グランデ・ド・スル州北部のトーレスとサンタカタリーナ州南部パッソ・デ・トーレスの州境を流れるマンピツバ川にかけられた吊り橋のケーブルが突然切れ、数十人が川に転落した。この吊り橋は人専用で幅1・5m、長さ約100m、高さ6m。床は木製で、金属ケーブルで釣り上げていた。
救援隊45人、30人の消防団員、ヘリコプター3機、ボート3隻の体制で行方不明者の捜索を行った。
トーレス市企画局長マテウス・ジュンゲス氏は同紙への取材に答え、事故の発生時、パッソ・デ・トーレスではカーニバルのパーティーが開催され、その帰り道に定員20人の吊り橋に約100人が乗っていたという。橋の上には10代の若者や子供たちがいたとの情報もある。トーレス市ではその後数日間予定されていたカーニバル行事を中止にした。
少なくとも18人がトーレス市のノッサ・セニョーラ・ドス・ナベガンテス病院と救急治療室で治療を受けた。GZH報道によると、少なくとも15人がトーレス市の救急治療室で治療を受け、うち14人は10代の若者で、全員がかすり傷などの軽傷で、約1時間の治療後、全員が退院した。同病院では3人が治療を受け、1人は経過観察中だが容態は安定しているという。
コレイオ・ド・ポーヴォ紙サイト(2)によれば、川に転落した学生のレオナルド・ミランダさん(18歳)は「目の前に死があった」と恐怖の瞬間を振り返る。彼は3人の友人と一緒に、日曜日の夜に隣町のカーニバルのパーティーに出かけた。午前2時50分頃、警察が帰宅するように促したために一斉に帰路につき、橋は100人近い人々で込み合い、その重さを支えきれなかったという。
ミランダさんは「友人と私は石の多い川岸でなく、川の真ん中に落ちたことは幸運だった」とのべ、懸命に泳いで川岸にたどり着き命拾いしたと同紙は報じた。