18日、ナイフで刺された男性がサンパウロ市地下鉄リベルダーデ駅内で死亡する事件が起きた。事件現場に居合わせた被害男性知人はリベルダーデ日本広場で刺されたと証言しているという。サンパウロ州治安当局は、加害者との喧嘩の末にポケット・ナイフで刺されたとみて、殺人事件として捜査を進めている。20日付ジアリオ・トランスポルテ・サイト(1)が報じている。
また、SNS上では同時に、別の男性がナイフでの傷害被害を地下鉄警備員と軍警に報告している写真が拡散されている。死亡した男性の他にも被害者が出ている可能性がある。
地下鉄関係者は「リベルダーデ日本広場の治安が、土曜日の夜は特に悪くなるので注意を」と呼びかけている。
約3年前に隣接するセントロ区の麻薬常用者の巣窟「クラコランジア」が強制解散させられて以来、リベルダーデ広場の治安は悪化しており、強盗やすり、喧嘩の件数が増えている。近隣住民によれば、土曜夜7時以降、駅から広場側に出る出口の脇に薬物中毒者らしき若者がたむろしているという。