27日からコロナワクチンの米国ファイザー社製「ビバレント(2価)ワクチン」の接種がはじまったと26日付フォーリャ紙(1)などが報じている。
ビバレント型とは、発生当初のコロナウイルスと、現在の感染の主流であるオミクロン株やその下位変異株にも対応できるように調整したワクチンだ。27日からの第1段階では「70歳以上」「12歳以上で社会施設の長期入居者とそこでの労働者」「12歳以上の免疫不全者」「12歳以上の先住民やキロンボ」が対象。すでに2回以上コロナワクチンの接種を受けている必要がある。
3月6日からの第2段階では「60〜69歳」、3月20日からの第3段階では「妊婦、もしくは出産直後の女性」が接種対象となる。4月17日からは「保健関係従事者」「障害者」の2対象が同時に進められる。
ビバレント型の接種は、対象とされている人のみに勧められ、それ以外の人は希望しても接種できない。
今回の接種は「2023年国家予防接種プログラム」の一環で、ビバレント型ワクチンもその第1段階だ。同計画の第2段階として、一般人向けの従来型コロナワクチンのブースター接種も用意されている。こちらは3月から接種が開始される予定で、まずは成人が対象。同じく3月から、第3段階として生後6カ月から17歳までがはじまる予定。
さらに4月からは第4段階としてインフルエンザ予防接種、5月からは第5段階としてポリオやサランポ(麻疹)の予防接種が開始される見込みだ。