27日付オテンポ・サイト(1)とポデール360サイト(2)によれば、ブラジル中央銀行のロベルト・カンポス・ネット総裁は27日、コロンビア、チリ、エクアドル、ウルグアイも参加するPIXインターナショナル創設を検討中だと明らかにした。
ネット氏によると、南米4カ国間でこのアイデアを進めて経済ブロックを形成し、将来的にはこれらの国の国境を越えて決済可能な方法を実現するとのこと。
ネット総裁は、「私たちはPIXを国際的に普及させる方法を検討している。ラテンアメリカのいくつかの国は、既にPIXをどのように採用するかを我々と検討している。経済ブロックを形成して自動決済できるようにすることで、国境を越えた決済の問題が解決する。ウルグアイ、コロンビア、エクアドルとは協働しており、チリからもこのアイデアに関心が寄せられている」とブラジル教育開発研究所(IDP)のイベントで語った。
ネット氏は、PIXインターナショナルはそれぞれの国の通貨に関係なく、ブロック経済圏を作りえる方法になると考えている。大陸の単一通貨を作るという複雑な問題に直面することなく、各国経済の距離を縮めることができる。
さらに、「これは通貨単位で話し合う必要のないブロックとしての統一方法だと思う。既に統一された即時決済があれば、国境を越えた決済を既に行っていることになる」と述べ、最終的な導入には約2年かかるとの見通しを示した。
同時にネット氏は27日、今月から中銀がレアル・デジタル(Real Digital)のパイロット・プロジェクトを開始すると発表した。
中銀によると、この方式は暗号通貨とは異なり、中銀が認可した銀行や決済機関の仮想通貨ウォレットを用意して利用する。デジタル通貨の最初のバージョンは、従来の銀行預金や物理的な通貨など、他の利用可能な支払い方法に変換できるという。