訃報=村崎道徳(みちのり)さん=元ブラジル日本会議顧問

村崎道徳さん

 ブラジル日本会議顧問だった村崎道徳さん(2世)が昨年11月16日に、サンパウロ市内の病院で腎臓病のために亡くなっていたことが分かった。行年91歳。翌17日に葬儀が行われ、モルンビー区のセミテリオ・ダ・パスに埋葬され、その後、顕彰ミサなども行われた。
 村崎さんは熊本県出身の父末蔵と母ツタエの4男として、1931年3月8日にサンパウロ州ミランドポリス郡に生まれた。幼少期から母の薫陶を受けて日本国の歴史や教育勅語を習い、日本語の読み書きを熱心に指導された。65年に出聖して青果委託販売業を始め、79年12月に妻節子と結婚。
 91年に念願の日本を訪問して就労生活7年を送る傍ら、靖國神社に通った。98年にブラジルに戻り、ブラジル日本都道府県人会連合会が管理するイビラプエラ公園の慰霊碑の清掃を任され、20年間に亘って務めた。2017年にはその功績を認められ在外公館長表彰を受けた。
 当地に戻ってからすぐ、ブラジル日本会議の創立に尽力。新聞や雑誌への投稿文をまとめた『血胤の声を聞け』(日毎叢書企画出版)を2002年に刊行し、21年には同書電子版(Kindle版https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/B097D8T1H3/japanontheg01-22/)も出版していた。

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