静岡県浜松市のブラジル食品店「セルヴィツー」創業者の増子利栄(としえい)さんが先月２８日、白血病治療のため入院していた病院で亡くなった。行年７２歳。
先月２４日に在浜松ブラジル総領事館でリオ・ブランコ勲章を受勲したばかりだった。
増子さんは８８年にデカセギとして訪日し、岐阜県と静岡県磐田市の工場で働いた。９３年に浜松市内初となるブラジル食料品店「セルヴィツー」を創業。
在日伯人の生活支援活動にも積極的に携わり、２００８年のリーマンショックによるデカセギ雇用危機時には、浜松市や浜松国際交流協会など８団体で組織する「がんばれ！ブラジル人会議」の代表として、失業したデカセギ日系人の生活支援活動を行った。１１年の東日本大震災時にも被災者支援活動を行った。
