国家衛生監督庁、武田薬品デング熱ワクチン承認=期待される流通やSUS組み込み

 2日付ジョーベン・パンサイト(1)は、国家衛生監督庁(Anvisa)が、デング熱感染未経験者向けの武田薬品デング熱ワクチン「Qdenga」を正式承認したと報じた。
 感染未経験者対象は初めて。同庁がすでに承認していた「Dengvaxia」は、感染経験者が対象だった。
 同ワクチンは、感染未経験で4歳から60歳が対象。接種間隔は3カ月間で、2回目接種後から1年間の予防効果は80・2%。4種のデングウイルス血清型から構成されており、広範囲な予防が期待されている。
 デング熱はネッタイシマカを介して広がり、全伯でまん延中。主な症状はアレルギーに似た体の赤い斑点、倦怠感、頭痛、腹痛、38・5度発熱、食欲不振など。
 同監督庁が承認したことで、当地での製品の商業化が可能になった。だがいつ市場に出回り、SUSの予防接種スケジュールに組み込まれるかは現時点で不明。まず保健省の費用対効果評価を受ける必要があると報道されている。

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