ブラジル宮崎県人会が2月26日、聖市リベルダーデ区の同会館で定期総会を行い、約20人が出席した。役員改選では井上久弘会長が勇退し、新しく蛯原忠男さんが就任した。
井上会長が議長を務めて開会、日語書記を吉加江紀子さんが、ポ語書記を尾関ローゼマリさんが務めた。22年の事業と会計の報告が行われ、監査報告では「異議なし」との意見が述べられ、拍手で承認された。
今年の事業計画では7月の県連日本祭り参加、8~9月のピクニック、10月には母県で宮崎県人会世界大会が開催されるのに伴い、何人か出席するとの報告があった。
吉加江さんから4月に県費研修生が一人出発するはずだったが、急きょ中止になったとの報告があり、さらに「県費研修生や農業研修生として今までに約200人が訪日した。あちこちの県で制度が廃止になり人数が減らされた。だが宮崎県は5人も受け入れてくれている。彼らが帰ってきたら、ぜひ県人会を手伝ってもらい役員になってほしい」と強調した。
その後、役員改選が行われ、単一シャッパ(連立名簿)が拍手で承認され、蛯原さんが新会長に選出された。米国出張中の本人に代わり、妻栄子さんが「よろしくお願いします」と挨拶した。
続いて井上会長から功労者4人、山元治彦氏(やまもとはるひこ)、赤木正敏氏(あかぎまさとし)、竹原祐貞氏(たけはらすけさだ)、興梠大平氏(こうろぎたいへい)に感謝状の贈呈が行われた。
唯一の本人出席だった山元治彦さんはお礼を述べつつ、「かつて県人会役員として、母県からの農業研修生を乗せた車を運転してミナスまで行ったりした。日本に行った研修生が200人もいるなら、彼らに声をかけてSNSなどを駆使して会を活性化してほしい」との要望を伝えた。
1月に亡くなった赤木さんの未亡人が代わりに感謝状を受け取った。最後に先没者に1分間の黙祷を捧げ、和やかに昼食をとりながら新年会となった。
【23/25年理事会】会長=蛯原忠男、第1副会長=尾関ローゼマリ、第2副会長=桐野リカルド良明、第1会計=田中貞一、第2会計=渡司レイラきみえ、日語書記=吉加江紀子、ポ語書記=古賀ラリッサ。
【監事】瀬尾エドワルド英臣(ひでおみ)、山元マルシオ一広、黒木悟。
【顧問相談役】黒木政助、吉加江ネルソン正健、黒木慧(けい)。