ブラジル山形県人会(佐藤マリオ会長)は②月12日午前11時半から、サンパウロ市内の同県人会館サロンで第70回通常総会を開催した。同会は今年、創立70周年の節目を迎える。総会では、10月にパラナ州ロンドリーナ市で母県からの訪問団を迎え記念式典を開催する準備を進めていることが報告された。
総会には約30人が出席。昨年度の事業および決算報告、今年度の事業計画および予算案の発表が行われ、いずれも承認された。年会費は昨年と同じ130レアルに据え置くことが承認された。
昨年は新型コロナウイルスの流行が落ち着きを見せたことに伴い、日系諸団体の対面形式のイベントが再開された。山形県人会も、3年ぶりの開催となったブラジル日本都道府県人会連合会主催「フェスティバル・ド・ジャポン」に食部門で参加し、芋煮、すしなどを販売した。11月に開催された東北・北海道まつりにも参加した。
今年1月には、山形県が総務省の助成を受けて実施した海外県人会の若者交流プログラムにより、ブラジル、ペルーの県人会の若者一人ずつが約2週間の日程で山形県を訪れた。
今年度の事業計画では佐藤会長から、県人会創立70周年式典を10月29日にパラナ州ロンドリーナ市で開催する準備を進めていることが報告された。ロンドリーナ市での式典開催は、昨年本部役員がロンドリーナを訪れて県人会ロンドリーナ支部に提案したもので、同支部での検討の結果、開催が決まったという。式典にはサンパウロ地域からも団体で参加する予定となっている。佐藤会長は出席者に対し、式典の成功に向けた協力を呼び掛けた。このほか、記念事業として実施している県人・子弟実態調査への協力呼びかけも行なった。
総会に出席した県人会ロンドリーナ支部の妻沼武男支部長もあいさつし、「大きな挑戦だと思って引き受けた」と式典に向けた決意を語り、「ご協力をよろしくお願いします」と話した。
最後に出席者で県民歌「最上川」を合唱して総会を終了。続いて新年会が催され、豊田豊顧問の発声で乾杯した後、婦人部が用意した料理を楽しみながら親睦を深めた。