リベルダーデを浴衣で散歩=福島県人会が新広報企画実施

 ブラジル福島県人会(佐藤フランシスコ紀行会長)は4日、サンパウロ市リベルダーデ区の同駅前広場にて、県人会活動広報企画「浴衣で散歩」を行った。
 同企画では女性会員らが浴衣を着て、同区グロリア通りにある県人会会館前から駅前広場まで散歩し、記念写真を求めてきた観光客らなどに県人会の活動を紹介した。
 企画者は日本の服飾文化に関する著作を持ち、講演会活動も行う佐藤クリスチアンネ文化部部長。クリスチアンネさんは2016年に国際協力機構(JICA)の日系アイデンティティ・コース研修生として金沢大学に留学。22年に再びJICA研修事業で訪日し、「着物を通じた日系社会活性化」をテーマに学んだ。
 クリスチアンネさんは同企画を通じて、県人会の活動を広報するとともに、当地における着物文化の普及、浴衣姿を見た観光客がリベルダーデをより観光地として魅力的に感じてもらうことを目標にしたという。
 「浴衣で散歩」に参加したのは、クリスチアンネさん、滝内正友視(まゆみ)副会長ら元県費留学生4人、滝内副会長の娘の滝内カリナさん、ボランティア参加の青年2人、佐藤会長、渡辺三男書記。男性用浴衣が無かったため、男性は県人会の法被を着て参加した。
 参加者らは観光客らと交流しながら、県人会活動に協力してくれる地元商店を訪れ、日ごろの感謝を伝えた。
 企画後、参加者らは「浴衣を着たくても機会がないのでこうした企画は大歓迎」と語った。

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