訃報=元JICAブラジル事務所長 小松雹玄さん

小松雹玄さん

 国際協力機構(JICA)ブラジル事務所長や秋田県人会会長などを務めた小松雹玄さんが9日午後、心臓麻痺のため亡くなった。行年76歳。10日午後にサンパウロ市ビラ・アウピナ火葬場で通夜、葬儀、火葬が行われた。初七日法要や四十九日法要は10日現在で未定。
 1946年11月20日、秋田県生まれ。東京教育大学農学部を1970年に卒業した後、JEMISに就職して1974~78年に最初のサンパウロ駐在。1982~86年にJICAサンパウロ支所、92~96年には同ブラジル事務所長を務め、05年に退官。在任中、日伯学園構想や和太鼓専門家派遣など日系社会の活性化に心を砕いた。
 妻が日系二世であったこともあり、退官後はブラジルで生活を続け、08年にブラジル秋田県人会会長に就任。人付き合いが良く、会員からはその経歴から日本との関係強化を期待され、ブラジル日本都道府県人会連合会の会長へ推す声もあったが、一期で辞任した。
 日本文化普及活動にも熱心に取り組み、ブラジル日本語センターでは評議員会会長も務めた。

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