第66回パウリスタ賞授賞式=受賞者38人に栄えある顕彰=家族や仲間と喜び分かち合う

第66回パウリスタ賞の授賞者の皆さん

 ブラジル日報協会(林隆春会長)主催「第66回パウリスタ賞授賞式」が4日午前、ブラジル日本文化福祉協会(文協)大講堂で開かれた。ブラジル日系社会の各分野の発展に貢献した38人が表彰され、来場した関係者約400人が祝福した。

オンラインで挨拶した林会長

 授賞式は午前9時に開会し、日伯両国歌斉唱の後、先月1日に亡くなった文協副会長の秀島マルセロさんや先没者へ1分間の黙とうが捧げられた。
 来賓として桑名良輔在サンパウロ総領事、江口雅之独立行政法人国際協力機構(JICA)ブラジル事務所所長、原宏日本貿易振興機構(JETRO)サンパウロ事務所所長、石川レナト文協会長、飯星ワルテル元連邦下院議員、羽藤ジョルジサンパウロ市議、マルセロ・ヴィエイラ・サレス市議、野村アウレリオサンパウロ市議、矢野敬崇ブラジル日本語センター理事長、西森ルイス連邦下議夫人ら多数が出席した。
 日本からオンラインで当協会の林隆春会長が挨拶し、日本国内に文協のような組織を作る取り組みが始まっていることを説明し協力を求めた。
 来賓挨拶で桑名総領事は「今年は移民115周年。過去の凄まじい努力で、日系社会はスポーツ、文化などの分野で目立つ存在となった。今日表彰される方々も日系社会のみならずブラジル社会に多大貢献をもたらした。今後の益々の繁栄を願っている」と語った。
 また石川文協会長は「今日表彰される方々誠におめでとうございます。社会部門や文化部門などの部門追加は、間違いなく、より一層この賞の価値を深めた」と挨拶した。来賓祝辞の後、受賞者にステンレス製表彰盾の贈呈が行われた。

「長いキャリアが報われた」と喜び表す受章者ら

 本紙取材に対し、日系コロニア栄誉賞を受賞した税田パウロ清七サンパウロ日伯援護協会会長は、「私だけでなく、イペランジアホーム運営委員長を長い間務めた藤村隆次氏やサントス厚生ホームの発展に貢献した安次富ジョージ氏を表彰してくれた貴協会に深い感謝を申し上げます」と喜びの言葉を述べた。
 上塚周平像の再建立に尽力したマルセロ・ヴィエイラ・サレスサンパウロ市議は「この顕彰プレートは家の一番大切な場所に置くつもり。私の胸の奥にも常に置いておきます」と喜びを表した。同氏は昨年までセー区長を務め、今年からサンパウロ市議として地方行政の仕事を担う。「日系社会に貢献できるよう精一杯努めます」と熱く語った。
 元ブラジル卓球代表のグスタヴォ・ツボイさんは「今までの長いキャリアが報われた気持ち。スポーツは人と繋がり、そして変えるツールです」と語った。先祖に対して「何もない状態で新天地へ移住したのにも関らず、努力し、今も残る財産を造った事は尊敬に値する」と強調した。
 元華道家元池坊華道会オザスコ師匠の吉田洋子さんは「素直にとても嬉しいです」と一言で喜びを表した。

第66回パウリスタ賞受賞者

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