「忘れられた金」=4千万人に60億レアル?=7日間で410万人が受領

中央銀行(Marcello Casal Jr/Agencia Brasil)
中央銀行(Marcello Casal Jr/Agencia Brasil)

 中央銀行が2月28日に再公開した受取価値システム(SVR、Sistema de Valores a Receber)を通し、「忘れられた金」の償還を受けた人は7~13日の7日間で410万人に達し、2億7470万レアルを受領したと13日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 2月28日付アジェンシア・ブラジル(2)によると、約11カ月ぶりに公開されたSVRを通して、何らかの形の「忘れられた金」を受け取れる人は、個人3800万人、法人200万人で、総額は60億レアルとされている。
 昨年のフェーズの対象は、閉鎖された当座預金口座や普通預金口座、信用組合の元メンバーの資金割当と純剰余金の配分、閉鎖されたコンソーシアム・グループから返還要求されていないリソース、不当に請求された手数料、不当請求された信用業務の分割払いまたは経費だった。新たなフェーズでは、閉鎖された前払いまたは後払いの支払い口座、ブローカーやディストリビューターが維持する閉鎖された登録口座、返還のための諸機関で利用できるその他のリソースが追加された。
 中銀によると、今回のフェーズでSVRにアクセスし、「忘れられた金」の有無を確認した人は約1億160万人に上り、46%にあたる4640万人が何らかの金を受け取れることを確認。7日10時~13日17時までに償還を要求した410万人が受領した金額の最高は、8日に発生した個人の74・95万レアルで、5800レアルを受け取った法人もある。今回のフェーズでは、故人の金を受け取った例も、13日までに120万件発生している。
 償還要請初日の7日はシステムにアクセスするのに2時間を要する程の混乱が発生したが、その後のアクセスは順調だという。「忘れられた金」の有無確認や償還要請は中銀のサイト、https://www.bcb.gov.br/meubc/valores-a-receberで行う。
 今回のフェーズからは、ワッツアップで共有するためのスクリーンやリクエストのプロトコルの印刷やSVRが提供する全てのタイプの値の組み込みなども可能となった。SRVにはバーチャルの待合室もあり、生年月日や創業年月日を気にせず、残額照合などを行うことができる。

最新記事