ルーラ政権が、サッカー選手ロナウジーニョ・ガウッショのパラグアイでの逮捕について、当時のブラジル外務省がパラグアイ側と交わした電話や電報などの内容を、前政権からの意向通り、100年間の守秘項目とすることに決めた。22日付エスタード紙(1)が報じている。
ルーラ政権は発足当初から、ボルソナロ政権が100年間の守秘義務を課した事柄を積極的に公開していくと公言している。その一環で、これまでにボルソナロ前大統領がコーポーレート・カードで使用した金額などが明らかにされている。
ボルソナロ政権が守秘対象としたものの中には、2002年W杯優勝の立役者であるロナウジーニョが、兄でマネージャーであるアシス氏と共に偽造パスポートを使ってパラグアイに入国しようとして逮捕された際に行われた会話など、前大統領と直接関係のないものまで含まれていたことも注目されていた。
だが、全部で30ほどあるという、ロナウジーニョの逮捕をめぐる外務省のやりとりに関しては、ルーラ政権でも守秘が継続されることに決まった。
エスタード紙が連邦政府に理由を問い合わせたところ、「個人に関する情報なので、明かすことはできない」とのことだった。