ルーラ大統領が軽い肺炎との診断を受け、25日からの中国訪問を26日からに変更と24日付G1サイト(1)(2)(3)(4)などが報じた。
ルーラ氏は23日もリオ州イタグアイー市の海軍総合施設でのイベントに出席したり、リオ市の国立博物館再建工事を視察したりしたが、同日夜、首都のシリオ・リバネス病院で受けた検査で軽い肺炎との診断を受けた。
これにより、24日朝、予定されていた閣議などはキャンセルされたが、薬が効き、閣議は同日午後、開催された。ルーラ氏の主治医は24日、26日からの訪中も大丈夫との判断を下している。
ルーラ氏は2011年に喉頭がんと診断され、昨年11月も左の声帯からのプラーク除去手術を受けている。この時の定期検査では喉の酷使による炎症性の変化も認められた。担当医達は喉の状態には特に注意している。
訪中日程は1日遅れるが、28日の首脳会談の日程は維持されている。この日は習近平国家主席、李強首相、趙全国人民会議主席と会談する予定だ。
24日付の大統領府の報道(5)によると、今回の訪問の目的は両国間の関係強化で、閣僚や連邦議員、州知事達の他、240人超の企業家達が同伴する。
中国は2009年にブラジル最大の貿易相手国となって以来、その規模を拡大中で、2022年は大豆や鉄鉱石など、897億ドル以上を輸入。約607億ドルのブラジル向け輸出と合わせた貿易総額1504億ドルは、2004年のルーラ氏の初回訪問時の21倍に及ぶ。
二国間の議題は貿易や投資、再工業化、エネルギー転換、気候変動、国際協力、和平協定などで、両国のパートナーシップで開発され、曇天でも森林地帯の観測が可能な衛星(CBERS-6)など、最低20件の合意が成立する予定だ。
29日はブラジル・中国高等委員会と商工開発省が推進するビジネスイベントが開かれ、240人超の企業家が参加。27日もブラジル国際センター主催のイベントに約100人の企業家が参加する予定だ。
30日は上海で、BRICS銀行としても知られる新開発銀行の本部を訪問。24日付G1サイト(6)(7)などによると、ブラジルでは24日、同行総裁にジウマ元大統領を正式承認している。同氏の任期は2025年6月までだ。