1~2月に家計消費が増加=最賃調整で四半期も続く?

必需品を購入する様子(Valter Campanato/Agencia Brasil)
必需品を購入する様子(Valter Campanato/Agencia Brasil)

 ブラジル・スーパーマーケット協会(Abras)が23日、1~2月の家計消費は1・44%増を記録したと発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 Abrasのデータは、卸売りと小売を兼ねるアタカレージョや従来型のスーパーマーケット、近所の店、ハイパーマーケット、ミニマーケットに電子商取引を含んでいる。2月は日数が少ないために2月の家計消費は1月より2%少ないが、昨年同月比では0・95%増えたという。
 なお、各月の数字は地理統計院(IBGE)が算出する広範囲消費者物価指数(IPCA)でインフレ調整後に比較したものだ。
 Abrasは、1~2月の家計消費の伸びは、1月に行われた最低賃金(最賃)調整や生活扶助の支給額が600レアルで保たれた事、生活扶助の対象者数、低所得世帯へのガス補助支給(2月)、食品価格に関するインフレ圧力低下などが原因と見ている。ただ、1~2月の伸びは適度な伸びにとどまった。
 1~3月(第1四半期)については、最賃調整で6千万人に恩恵が及んだ事や生活扶助の支給額維持、社会統合基金(PIS)/公務員財形計画(Pasep)の引き落としや支払い、3月20日に始まった6歳以下の子供への150レアルの児童手当支給などで、増加が続くと見られている。また、年間の家計消費は5月1日に行われる最賃再調整などで、2・5%程度増えると見込まれている。
 食料や清掃用品、衛生用品などの生活必需品35品目を集めたセットの平均価格は2月に0・39%値下がりし、754・98レアルとなった。今年に入ってからの価格は0・31%値下がりしている。

最新記事