空手家奥田武人氏の人生を描いたドキュメンタリー映画「UM SAMURAI EM SÃO PAULO」(製作Elo Studiosn社)の試写会が17日、サンパウロ市コンソラソン区のフレイ・カネカショッピングモールにて行われた。30日からサンパウロ市パウリスタ大通りの映画館「Cine Marquise」などで一般上映が開始される。
奥田氏は1943年生まれ。空手4大流派の一つ、松濤館流(しょうとうかんりゅう)を海外へ普及すべく、70年代に日本空手協会の海外派遣隊として来伯。サンパウロ市イピランガ区に空手道場を開き、空手指導者の一人として、大会開催などに尽力した。
1980年からは、動作や呼吸方法など空手の本質を教える指導に専念。内気な性格で、表舞台に出ることを避けていたため、同氏の功績を知る者は一部の関係者に限られていた。2022年、79歳で亡くなった。
同作は第46回サンパウロ国際映画祭でも上映され、好評を博した。上映時間70分。