1938年創刊の『椰子樹』3月号(396号)が刊行された。
「作品」(梅崎嘉明・選)では《寒かりし春去りゆけば薄着して今日は香にたつ桃に歯を当つ》(小野寺郁子)、《移住者の途絶えて久し日系の新聞に銀行つぎつぎ閉鎖》(梅崎嘉明)、《本棚に置きたる貝のほこりをば払いつつ海の蒼きが浮かぶ》(野口民恵)、《明け方に雷を伴なう暴風雨プリマベーラは横倒しさる》(富樫苓子)、《教会の広いホールに再開すコーラス練習たったの五人》(小池みさ子)など。
397号の投稿規定は以下の通り。締め切りは5月31日。▼作品は椰子樹会員のみで、自作未発表作品。10首または20首を基本とするが何首でも可。▼題詠「題=刃・は・やいば」は会員に限らず、誰でも3首まで。▼随筆ほか文章は2ページまで。
送付先は次の通り。
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