麻薬トランク空港すり替え犯を逮捕=ドイツ拘束のブラジル人女性は被害者の可能性

 連邦警察は4日、サンパウログアルーリョス空港で国際便の乗客のトランクを麻薬入りのものとすり替えていた犯罪グループを逮捕した。これで、先月上旬からドイツで逮捕、拘束されているゴイアス州女性2人がトランクすり替えの被害者であった可能性が高まっている。4日付G1サイト(1)が報じている。
 逮捕されたのは6人組のグループで、グアルーリョス空港で派遣職員として働いていた。この一味は国外渡航者のトランクの名札をコカイン入りのトランクに付け替え、国外に送る工作をしていたことが判明している。
 これにより、先月8日からドイツで逮捕されているゴイアス州の女性2人がこの被害にあった可能性が強まっている。2人はゴイアニアのサンタジェノヴェヴァ空港からグアルーリョス空港経由でドイツに向かったが、ドイツの空港で40キロのコカインが見つかり、逮捕された。今回の捜査はこの件に伴うものだった。
 2人の女性は麻薬が入っていたトランクは自分たちのものではないと主張したが、証拠がなく、拘束された状態が続いている。ドイツ当局は2人のトランクがすり替えられた可能性が高いとみているが、伯国側から今回の捜査によって得られた証拠が送られてくるのを待っている状態だ。

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