パラー州=林大使がトメアスーを初訪問=歓迎夕食会に150人が出席

サンタクララ墓地で先駆者の墓に手を合わせた林大使

 林禎二駐ブラジル日本国特命全権大使が3月28日、アマゾン地方最古の日本移民入植地であるパラー州トメアスーを初めて公式訪問した。
 同日午前は、サンタクララ墓地での慰霊碑献花を行った後、トメアスー文化農業振興協会(ACTA)にて幹部らと意見交換を行い、移民資料館や日本語学校、日系学校を視察した。
 午後はアグロフォレストリー農場を視察し、記念植樹を行った。その後、トメアスー総合農業協同組合(CAMTA)所有のジュース工場を視察し、夜はACTA主催の歓迎夕食会に出席した。
 夕食会で柴田一宇シルビオACTA会長は「大使をお迎えすることができ大変光栄です。先人はこれまで苦難のなかトメアスーを築き上げてきました。今後も私たちはトメアスーの歴史や言葉、文化を広め、6年後のアマゾン移民100周年記念式典の開催に向けて努めて参ります」と歓迎の言葉を述べた。

 さらに乙幡敬一アルベルトCAMTA理事長も「日本人移民はより良い生活を求めてトメアスーへ移住しましたが、現実は異なり、様々な苦難や悲劇に直面しました。生き残った先人は働き、戦い抜き、そして当農協を創設しました。ここにいらっしゃる皆様は、決してあきらめなかった先駆者に感謝しなければなりません。今後も当地における持続的農業が市の発展に貢献し、農業者の人生を変えていくことを期待します」と述べて大使来訪を感謝した。
 各団体代表者からも歓迎の言葉が述べられ、最後に大使から歓迎会への感謝の言葉が送られた。。
 その後、ACTA婦人部の準備による豪華な料理が振舞われ、出席者は舌鼓を打った。
 また、大使から柴田会長に表彰状が授与された。出席者は150人程となり、大使と歓談や写真撮影を行い、懇親を深めた。

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