ブラジル福島県人会とブラジル漫画家協会は1日、日本留学講演会「留学」をサンパウロ市の同県人会館で行い、約200人が参加した。
講演では、主催両会で会長を務める佐藤フランシスコ氏が「日本での生活」「日本で勉強」「奨学金」をテーマに講演。国際協力機構(JICA)職員の北原マルガリータさんがJICA研修事業紹介、東京工業大学で博士号を取得したブルーノ・ラーモスさんがMEXT(文部科学省)奨学金留学生制度の説明を行った。
2023年度福島県費短期留学生の渡辺フェルナンダさんと、2015年度高知県長期留学生の川上カミラさんが体験談発表を行った。
川上さんは留学中に「よさこい踊り」を学び、帰国してよさこい団体を結成した。2018年には高知県知事から「ブラジルよさこい大使」に任命された。4月から福島県人会で週に一度、よさこいの練習会を行っている。
2022年度JICA研修生の高橋セシリアさんは、JICA研修についてと自身が参加した「おもてなしコース」の研修体験発表を行った。
佐藤会長によれば、コロナ禍前のブラジルからの日本留学生人数は550人ほどだったが、コロナ禍で減少。日本で勉強したいブラジル人は増加傾向にあるが、来場者の内、日本へ行った経験のある人は数人だけだったという。
日本政府の行う外国人留学生支援事業「Study in Japan」提供の留学関連資料が配布された。
講演会は、県人会の認知度向上と、会員子息の活動参加促進を目的に企画された。講演会をきっかけに県人会会員が4人増加し、イベントボランティアの申し込みも3人あった。