サンパウロ州カンポス・ド・ジョルドン市は「ブラジルのスイス」として有名な観光地だが、日本人からは「サンパウロの軽井沢」と親しまれている。同市には州立の鱒養殖試験場があり、和食レストラン「高原」では、新鮮な鱒を使った様々な料理が楽しめる。
「高原」のオーナー、安永真弓さん(74、1世)は、2004年に同店を開業。当初は焼きそばをメインにしたこぢんまりとした店だったが、「お客さんが増え始めて、要望に応えていくうちに、今では100以上のメニューが出来てしまいました」と笑う。
豊富なメニューの中でも人気なのは、やはり鱒料理だ。定番の鱒の刺身(76レアル)や、蒸し焼き(57レ)は「鱒がとても新鮮なので風味も非常に良く、サンパウロのレストランのどんな料理にも負けない美味しさ」という。
鱒の卵を使った料理も人気だ。旬は産卵期の6月から8月だが、同店では年中食べられる。手巻き寿司(45レ)の具にしてみるのも一興だ。
鱒料理は和食だけでなく、レモンや塩オリーブオイルと和えた「セビッチェ」(ペルー風マリネ、77レ)、鱒の刺身に生姜や葱の薬味と特製タレをかけた「高原風刺身」(77レ)などがある。
安永さんは「カンポス・ド・ジョルドンは、治安も気候も本当に良い街です」と語る。夏が近づく中、避暑地として同地を訪れ、家族や友達と共に名物の鱒料理を楽しみ、癒しのひと時を過ごしてみるのはいかがだろうか。
店舗情報
【定休日】月曜日
【住所】Rua Isola Orsi, 47 – Capivari, Campos do Jordão – SP, 12460-000
【電話】(12)3663・1914
【サイト】http://www.kouguem.com.br