ペルーとブラジル、将棋で交流=北尾まどか女流棋士が解説=中南米の将棋文化普及を促進

交流戦の様子

 ペルー囲碁将棋協会、ブラジル将棋連盟、ブラジル人将棋グループ「Clube Nacional de Shogi(CNS)」による「ペルー・ブラジル将棋交流戦2023」が1日、オンライン開催された。全4試合が行われ、ペルーが3勝、ブラジルが1勝した。対局解説を女流棋士の北尾まどかさんが行った。
 交流戦の開催は2021年以来、2度目。それまで両国の将棋団体同士の交流は行われていなかったが、将棋の国際普及活動を行い、両団体と親交のある北尾さんが、両国団体の交流は中南米地域の将棋文化普及に寄与するとして開催を提案し、実現した。
 開会挨拶ではブラジル将棋連盟のジェームス・マン・トレド会長が「ペルーとブラジルは、ラテンアメリカで最も多くの日本人が移住した国であり、将棋の伝統を受け継いだ国と言えます。両国がより強い絆を築き、交流の機会を持つことは将棋の世界普及にとって非常に重要なことだと思います」と交流戦開催の意義を述べた。
 交流戦には主催団体によって選ばれた両国代表各4人が参加した。試合は持ち時間15分秒読み30秒で行われた。ブラジル代表のハケウ・ビリャーヴァさん(CNS会員)はペルー囲碁将棋協会のカルロス・ガルベス事務局長と対局し、勝利した。ハケウさんは「緊張したけれど、しっかりと指すことが出来て、安心しています」と感想を語った。

対局を解説する北尾まどかさん

 閉会挨拶では北尾さんが「各地に点在する将棋団体が繋がって、より大きな動きが生まれていくことを期待しています。日本では藤井聡太先生が大活躍されていますが、いつか日本以外からもスターが生まれる日を楽しみにしています。みんなで将棋を広め、盛り上げて行きましょう!」と語り、交流戦を締めくくった。
 試合の様子はCNSのYoutubeチャンネルで中継配信された。
 両国交流戦は来年も開催される予定。

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