コリンチャンス、新監督めぐり一悶着=過去の強姦疑惑めぐり

 サンパウロ市に本拠を置くサッカーの名門、コリンチャンスは20日、新監督にクッカ氏を迎えたが、同氏が過去に犯したとされる強姦疑惑をめぐり、就任反対運動が起きている。21日付テラサイト(1)などが報じている。
 クッカ氏は2013年にアトレチコ・ミネイロを率いて南米一に輝いたのをはじめ、ブラジル国内では名将と称する声も少なくなく、ブラジル代表監督の候補としても度々名前が挙がっている。
 だが、コリンチャンスの監督就任が発表されると、クッカ氏が1987年にグレミオの選手だった時代に遠征先のスイスで13歳の少女に対し、同僚3人と集団強姦を行った容疑で起訴され、有罪判決を受けていることを理由に、就任反対の声が起こった。同チームOBのサッカー解説者カーザグランデなども強く反対している。
 クッカ氏は21日の就任会見で、「そのような犯罪行為はしていない」と容疑を否定。謝罪の必要もないとした。同氏は23日の全国選手権、対ゴイアス戦から指揮をとり始めたが、初戦は1―3で敗れている。
 就任済みではあるものの、この問題は尾を引き、23日にはコリンチャンスの女子チームがクッカ氏の就任に抗議する声明文を発表している。

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