サンパウロ市内にあるコンゴーニャス墓地の一画を管理しているサンパウロ日伯援護協会(援協)福祉部では、主に日系の希望者を対象に同墓地での共同埋葬が可能であると話している。
現在、福祉部管理下の同墓地一画に埋葬されているのは、サントス厚生ホームの入居者だった堂垣内(どうがきうち)ちえみさん、その夫と娘の遺骨3体分と、元クラシキ・ド・ブラジル社長の森口忠宣(ただのぶ)氏の遺骨の合わせて4体分。
縁故者がなく、2018年9月7日に亡くなったちえみさんは生前、「自分が亡くなったら遺産を援協に寄付する」と言い残し、19年10月に援協は遺産約130万レアルを受け取っている。その後、遺産は利子により22年7月末時点で約153万レアルとなり、21年度の墓地管理費約582レアルを援協が負担している。
福祉部では、遺骨や遺灰であればまだ複数人分の空きスペースがあるとし、ちえみさんの「できれば日系人の方々に使ってほしい」との遺言もあったことから、共同埋葬希望者に対応できるという。
詳細についての問い合わせは福祉部(電話11・3274・6518またはEメールsocial@enkyo.org.br)まで。