ヤノマミ族居住地=新たに8人の遺体を発見=金鉱夫か先住民かは不明

 【既報関連】連邦警察が2日、ロライマ州ヤノマミ族居住地のウシウー部落に近い窪地で8人の遺体を発見したと発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)(2)(3)などが報じた。
 同部落では4月29日夜、金の不法採掘者(金鉱夫)と先住民との間で銃撃戦が起き、先住民3人が死傷する事件が発生したばかりだ。連警によると、新たな遺体発見は1日、現場検証や情報収集、遺体の回収は2日だったという。
 新たな遺体は、連警と連邦道路警察、国立再生可能天然資源・環境院(Ibama)、国家治安部隊が、4月29日の先住民死傷事件の現場と川を挟んで対峙する地域を上空視察中に見つかった。
 遺体には銃で撃たれた傷があった上、遺体発見現場からは矢も1本見つかっている。アジェンシア・ブラジルでは遺体が先住民か金鉱夫かは不明としているが、フォーリャ紙は先住民ではないとし、G1サイトは金鉱夫と明記。4月29日の事件後、犯人を追跡した先住民が金鉱夫達に復讐した可能性もある。
 連警によると、遺体は他の治安機関や治安部隊の協力も得て搬出されており、現場検証や死因の調査は連警が行う。また、同地域の警備は連警と治安部隊によって強化される。
 法務省は同件は連警の管轄としているが、国立インジオ保護財団(Funai)や環境省、Ibamaは見解を表明していない。
 今回の発見により、4月29日以降にヤノマミ族居住地で発生した死者は、先住民、金鉱夫を合わせて計13人に増えた。

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