ルーラ大統領は5日、専用機でロンドンに到着した。イギリス国王のチャールズ3世の戴冠式に出席するためだ。同日付アジェンシア・ブラジル(1)などが報じている。
ルーラ大統領は現地時間の午前11時(ブラジリア時間朝7時)頃、ロンドンから約50キロ離れたスタンステッド空港にジャンジャ夫人と共に到着した。
大統領は同日午後、同国のスナク首相との首脳会談を行った。外務省によると、この会談はエネルギー問題や保健、国防、環境などについての両国の関係を強めるためのものだというが、この会談を通して調印が必要な条約などを締結することは特にないという。
5日はその後、バッキンガム宮殿に招待され、同国王室が主宰する晩餐会に諸国の首脳と共に出席した。
チャールズ3世と妻のカミラ王妃の戴冠式は、現地時間で6日の午前11時(ブラジリア時間同日午前7時)からウェストミンスター寺院で行われる。全世界から招待を受けた首脳など、約2千人が参列する見込みだ。
同国での王室の戴冠式は約70年ぶりのことだ。前任のエリザベス2世は1952年から亡くなった昨年まで女王を務めたが、これは同国の歴史では最長の在位記録だった。
チャールズ3世は同寺院で戴冠する40人目の国王となる。この儀式は1066年以来、約900年の歴史を持つものだ。
チャールズ3世は皇太子時代の1978年、1991年、2002年、2009年と4度にわたり、ブラジルを訪れており、いずれの機会においても法定アマゾンを訪れている。
また、同国王は今年3月にルーラ大統領と電話で会談を行っており、その時も環境問題について話し合いを行っている。
戴冠式は厳戒態勢で行われ、ロンドン市内では3万人の警察官が護衛を担当している。