ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテで、分娩の際の不手際で赤ちゃんが死亡する事故が発生。事実の解明が求められている。9日付フォーリャ紙(1)が報じている。
この事故は1日、ミナス・ジェライス連邦大学クリニカス病院でラニエリ・コエーリョ・サントスさんが出産した際に起きた。ラニエリさんは血圧が上がって体調を崩し、4月28日に入院していた。診断の結果、妊娠28週目だったが分娩することになった。分娩の際は、夫とラニエリさんの母親が立ち合い、ガラス越しに様子を見ていた。
だが、弁護士が家族の証言を代弁したところによると、分娩の最中に赤ちゃんの顔が紫色に変色し、医師たちが慌て始めたという。原因は、子供を胎盤から引き離そうとして赤ちゃんの頭を引っ張った際、頭がもぎ取られた状態になってしまったためだ。赤ちゃんは助からなかった。
さらに家族は、担当の医師から「遺体を法医学研究所(IML)に運び、検死にかけないでほしい」と頼まれた、病院側は剖検を行い、死亡証明も出すと説明したが、家族がそれを拒否し、3日に市警に訴えたため、市警の命令で遺体はIMLに運ばれた。
クリニカス病院とブラジル病院サービス企業(Ebserh)は「真相解明に全力を尽くす」との声明を出している。