ハダジ財相が8日、ゲストとして招かれたG7財相・中銀総裁会議に参加するため、日本に向けて発ったと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
ブラジル財相がG7の財相・中銀総裁会議に参加するのは初めてで、世界銀行改革について話し合うためのジャネット・イエレン米国財務長官との会議や、グリーン産業政策に関する話し合いのための経済学者のジョセフ・スティグリッツ氏との会議、開催国日本の鈴木俊一財相との会談が予定されている。
また、同じくゲスト参加するインドのニルマラ・シタラマン財相とはG20財相・中銀総裁会議のための調整も行う。インドは現在のG20議長国で、ブラジルは来年の議長国だ。
財相・中銀総裁会議の公式日程は12日からで、ジョセフ氏も参加する最初のセッションでは福祉国家の将来について、次のセッションでは新興国のマクロ経済学について、第3セッションではインフラ分野を中心とする資金調達の課題について議論される。
ハダジ氏は、国際舞台でのブラジルの立場の強化や経済に必要な改革に関する議論、G7諸国やゲスト国との関係構築を課題として訪日中で、全てのセッションに参加した後、13日に日本を発つ。帰国は14日朝の予定だ。
なお、8日付G1サイトなど(2)(3)(4)(5)(6)によると、同相は8日、経済基本金利(Selic)引き下げへの圧力や連邦政府の影響力を増すため、中銀の通貨政策担当理事に財務省ナンバー2のガブリエル・ガリポロ氏を指名。監査担当理事に指名されたアイルトン・アキノ・ドス・サントス氏とガリポロ氏の就任は上院での口頭試問・承認後となる。