【16日の市況】8取引セッション高を中断して Ibovespaは調整と米国に引っ張られて0.77%下落、ドルは1.12%上昇して4.94レアルに

 Ibovespaは火曜日(16)、108,193ポイントとなり0.77%下げて終了し、8回連続の高値を中断した。一部では、ブラジル証券取引所のメインインデックスは、連続上昇後の調整に苦しんだが、米国のシナリオの影響も響いた。
 「今日は、ペトロブラスが強く上昇したが、取引セッションの最後にあった下落によって相殺されたため、マイナスで終わった。だが、今までIbovespaは8日間も高値だったので、この下落はそれほどインパクトはありません。これは通常の利益の調整をしているだけ」と、Alkin Researchのエグゼクティブディレクター(CEO)、Anderson Menesesは話す。
 石油公社は、国際パリティの終わらせるという価格決定方法の変更を発表したにもかかわらず、株価は上昇した。専門家によると、一部では、この変更は予想よりも急進的なものではなかったということだ。しかし、本当の試練はまだこれからだと見る専門家もいる。ペトロブラスの普通株と優先株(PETR3;PETR4)は今日、それぞれ2.24%と2.49%上昇した。
 「石油の卸売価格引き下げにもかかわらず、業績への影響についてのマイナスの見方は今のところあまりない。同社の価格政策は変更されたが、劇的な変化ではなかった」とEmpiricus Researchのアナリスト、Matheus Spiessはコメントしている。「Ibovespaは、何日も高値を更新した後の下落となった。いずれ来るべきものであり、それは歓迎すべきことでさえあります。調整は市場の動きの一部です。ペトロブラスが大きな下落にならないように支えたおかげで、株式市場全体が大きなマイナスにはなりませんでした」
 CNPIのアナリストでEscola de Investimentosの共同設立者であるRodrigo Cohenは、取引セッション中に財政枠組み法案の進行状況に関しても楽観的な意見があったことを強調している。
 「財政均衡法案の交渉進展は市場に好意的に受け止められました。その後、報告者のClaudio Cajadoはインタビューに応じ、枠組みに関する詳細を挙げ、遅くとも来週までには採決される見込みであると述べました。ハダジはまた、枠組みの承認に自信を持っていると述べた」とCohenは言う。
 しかし、専門家たちは、厳しい法案なら財政が均衡する可能性を高めるが、法律自体の寿命は縮めるかもしれないと指摘した。
 ブラジルのイールドカーブは一斉に上昇した。2024年物のDIは1.5ベーシスポイント上昇し13.31%、2025年物は7ポイント上昇し11.74%となった。2027年物の金利は12ポイント上昇の11.27%、2029年物は14ポイント上昇の11.56%だった。2031年のDIは16ポイント増の11.56%だった。
 「金利の上昇に伴い、小売業が下落しており、特にMaganize Luizaが下落しています。同社の今日の株価は、第1四半期に3億940万レアルの純損失を計上し、その額は2022年の同時期に報告された損失の3倍以上と、悪い結果を出した後にもペナルティを受けます」とアナリストは説明する。
 Magazine Luizaの普通株式は22.83%下落しました。続いて、BRF(BRFS3)の普通株も9.17%減となり、同社が1月から3月までの数字を発表した後に、このような結果となった。
 ドルはレアルに対して強さを増し、1.12%上昇し、買いは4.942レアル、売りは4.943レアルとなった。しかし、アメリカの通貨は世界的に強さを増し、DXYは0.18%上昇し、102.62ポイントとなった。
 ニューヨークでは、ダウ平均が1.01%、S&P500が0.64%、ナスダックが0.18%、それぞれ下落した。
 「投資家の間では、国内では財政均衡法案、国際的なマクロシナリオとしては、6月1日までに決める必要がある米国債の上限に関する問題が、依然として議題として残っています。このため、市場には若干のストレスがあります。アメリカの債務問題は、デフォルトの可能性が低いにもかかわらず、日々、懸念が増している」とMenesesは述べている。
 現在、アメリカ政府とアメリカ議会(特に下院)は、連邦債務上限の引き上げを認めるかどうかで行き詰っている。恐怖の指数とされるVIXは5.08%上昇し、17.99ポイントになった。

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