ブラジル日本移民の日に横浜で「平和の祈り」=観音堂支援の岡村淳作品上映会も

平和の祈りのチラシ

 NPO法人「ブラジルソリダリオ横浜」(横浜市所在、斉藤達也理事長、横浜市会議員)が主催する「平和の祈り」が、6月18日(日)のブラジル日本移民の日を記念して、神奈川県横浜市の「ララ物資の記念碑」前で同日午後3時から行われる。参加費無料。
 この祈りは、日本から海外に移民した先亡者の慰霊施設「伊豆大島富士見観音堂」の主監、伊藤修さんが呼びかけたもの。漫画家の大黒堂(だいこくどう)ミロ氏が常駐堂守。
 「ブラジルソリダリオ横浜」は、日伯の友好連携を支援するために2019年に設立された。横浜市は多くの移民船がここから出発した縁で、終着点のサントス市と姉妹都市提携を目指している。
 6月18日は1908年に最初の移民船「笠戸丸」で日本人移民がサントス港に到着した日。続々と到着した移民とその子孫が、第2次大戦後に荒廃した日本に米国の「アジア救済連盟LARA」を通して送った救援物資が「ララ物資」と呼ばれる。北南米の日系人が日本の同胞に救援の手を伸ばした象徴的活動だ。
 「ララ物資の記念碑」はJICA海外移住資料館(神奈川県横浜市中区新港2丁目3―1)前に立っている。最寄り駅はJR桜木町駅だ。
 同NPO法人は「ララ物資の碑の前で日本移民の歴史に敬意を表し、ララ物資を送ってくださった方々に感謝をお伝えし、世界平和への祈りを捧げましょう」と呼びかけている。
 一方、午後5時半から場所を移して、観音堂の持続的な維持義援を目的とする有料の岡村淳作品上映会が行われる。サンパウロ市在住の映像作家の岡村さん作品『よりよい世界のためにアレイダ・ゲバラの伝言』『焼肉と観音 その後のアマゾンの読経』などを上映する。
 会場はアートスペース「似て非末吉」(にてひすえよし、横浜市中区末吉町1―21―9)。岡村さんもブラジルからオンラインでトークする予定。上映会への参加希望者は伊藤さん(https://www.facebook.com/ossamu.itoh)まで事前に連絡を。

 

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