【19日の市況】Ibovespaは0.58%上昇して4週連続の上昇、ドルは上昇し4.99レアルに

 Ibovespaは、今週金曜日(19日)、0.58%上昇して110,744ポイントとなり、週足にプラス2.10%を蓄積し、4連続上昇した。主要な株式市場の指数は、ブラジル経済の見通しの変化から恩恵を受けている。
 ノモスのエコノミスト兼パートナーである Alexsandro Nishimuraは、「政治シナリオでは財政均衡法案の進展に関するニュースがなかったため、ブラジル経済活動への期待の高まりが、プラストレンドを持続させる主な要因として続いています」と述べている。
 ある意味、政治的なニュースについては、財政均衡法案の緊急採決が承認されたため、市場はやや楽観的な見方を続けている。367票を獲得したこの採決は、この問題に対する政府の強さを示すものと見なされたからだ。
 「3月のIBC-Brは、わずかな下落にもかかわらず、小売、サービス、労働市場などの最近のデータによって示された経済活動のポジティブなダイナミクスを補強しています」と Nishimuraは付け加える。国内総生産(GDP)の先行指標とされるこの指数は、先にブラジル地理院(IBGE)から発表され、0.15%の下落となった。発表後、エコノミストはGDPの予想を上方修正した。
 「建設会社の株式は、GDPのより良い見通しによって影響を受け、またMRV(MRVE3)がけん引する形になり、Ibovespaの利益をリードした。小売業者の株式は、経済シナリオによって恩恵を受けているほかに、ショートポジションの閉鎖で、オプションの有効期限によって影響された」
 建設会社の普通株は7.55%上昇し、ライゼン(RAIZ4)の優先株は6.34%上昇した。また、Marfrig (MRFG3) と Minerva (BEEF3) の普通株も5.34%と4.83%上昇し、注目された。
 「昨日の強気の動きに続いて、今日目立つようになったセクター全体は、食肉セクターである。発表された好決算に引っ張られ、また、脂肪牛、トウモロコシ、大豆の価格が下落し、今後の営業利益率が向上することが期待されています」と、Ação Brasil Investimのパートナーでトレーディングデスク責任者のIdean Alvesは述べている。
 ブラジルのイールドカーブは安定に近い状態で終了した。2024年と2025年のDIの金利はそれぞれ1.5ポイントと3ポイント低下し、13.30%と11.67%になった。2027年のDIは1.5ポイント上昇し11.30¨%、2029年と2031年のDIはともに2ポイント上昇し、11.64%と11.86%だった。
 「商業ドルは4.99レアルまで進み、連邦準備制度による米国の新たな利上げへの期待から、投資家が他の通貨に対してドル高を追認し、世界中で米国通貨への需要が高まっている 」とAlvesは説明する。
 米国通貨は対レアルで0.56%上昇し、買いで4.995レアル、売りで4.996レアルで取引を終了した。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は本日、米国の金利がインフレ抑制のために十分に上昇していない可能性があると発言した。このため、2年物の国債利回りは2ベーシスポイント上昇し4.274%となり、10年物も3.67%に上昇した。前日、他のFRB理事がすでに厳しい口調でインタビューに答えていた。
 「FEDが引き続きインフレを懸念していることを示すもので、金利への警戒が重要視されており、2023年の金利引き下げの可能性はまだ低く、必要であれば新たな引き上げの可能性を強めている」とAlvesは述べた。
 ダウ・ジョーンズは0.33%、S&P500は0.14%、ナスダックは0.24%それぞれ下落した。
 FRB問題の他に、アメリカの株価指数は、アメリカの債務上限引き上げに関する議論の行き詰まりによる圧力も感じている。共和党の交渉担当者が「協議は行き詰まっている」と発言したことで、リスクに対する認識が高まり、恐怖指数であるVIXは4.74%上昇した。
 「この週の主なハイライトは、米国のデータに対する期待感と、ジェローム・パウエル議長の講演で、金利は現在の水準が長く続き、必要に応じて引き上げられるというシナリオを示唆し、市場を怯ませたと私は考えています」とAlvesは言う。「ブラジルでは、政府がインフレ目標を変更する可能性が高まったことに注目が集まりました」(19日付インフォマネーサイト記事より

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