24日(水)のIbovespaは1.03%下落し、108.79ポイントで終了した。ブラジル株式市場の主要な指標は、国内のシナリオではやや非定型的な日で、主に米国で見られたリスク回避を反映した。
というのも、Ibovespaが下落する一方で、ドルはレアルに対して強さを失い、イールドカーブは全体として低下した。アメリカの通貨はブラジルの通貨に対して0.37%下落し、売り買いともに4.954レアルで取引された。2024年のDIのレートは3.5ベーシスポイント下がって13.26%、2025年のDIは7ポイント下がって11.61%となった。2027年向けは6.5ポイント減の11.13%、2029年向けは8ポイント減の11.43%だった。2031年向けDIは7ポイント減の11.64%で取引を終了した。
「リスクをかなり嫌がるマーケットデーとなり、世界の株式市場は後退した」とモンテ・ブラボ・インベスティメントスのパートナーで株式部長を務めるBruno Madrugaはいう。さらに「外での話題は引き続き米国の債務上限とFOMC(連邦公開市場委員会)議事録で、連邦準備制度理事会は新たな利上げや金融引き締めについて意見が分かれた」と話す。「ここブラジルでは、非典型的な動きが見られます。IbovespaとSmall Capsが下落し、国内の株式市場も世界のシナリオに影響を受けた。同時に、ドルは強さを失い、イールドカーブは閉じ、財政均衡法案の原文が承認されたことで、今後の事態がどうなるかを予見することができるようになりました」
昨晩、ブラジル議会は新財政枠組みの基本文章を372票対108票で承認し、政府の勝利となったが、同時に新しい文言が挟み込まれ、市場からの評価も高かった。コンサルタント会社Wagner InvestimentosのディレクターであるJosé Faria Júniorは、今後さらなる税制調整が必要であると指摘した。同氏は「さらに悪い解決策を警戒していたため、市場は良くなっている」と指摘する。「今はその承認の流れを追いかけ、いずれ将来、市場がその結果を求めるようになるだろう。あとは、法案の承認経過をみることだ」
ニューヨークでは、ダウ・ジョーンズが0.77%、S&P500が0.73%、ナスダックが0.61%それぞれ後退した。
向こうでは、民主党のジョー・バイデン大統領、議会指導者、共和党のケビン・マッカーシーが、債務上限引き上げについてまだ合意に至っていない。連邦行政府の財源は6月初めに尽きる予定だ。恐怖の指数とされるVIXは8.15%上昇し、20.04ポイントを突破した。
すでにFomcでは、金融当局の理事が6月に予定されている次回会合で何をするかで意見が分かれているようだ。その結果、10年債利回りは3.8ベーシスポイント上昇し3.73%、2年債利回りは8ポイント上昇し4.36%となった。
米国の金利上昇により、レアルに対しては下落したものの、世界的にドルは強含みとなった。先進国の他の通貨に対するアメリカの通貨の強さを示すDXYは、0.38%上昇し103.88ポイントとなった。
「財政均衡法案の基本文章が承認されたことで、イールドカーブが後退し、ドルがレアルに対して下落し、一定の落ち着きを見せたが、イボベスパ指数を上昇させるには十分ではなかった。これは、米国の債務上限の引き上げ、英国の予想以上のインフレと中国のCovidの新しい波の可能性など、米国への懸念によるものだった 」と、エコノミスト、CNPIアナリストとEu me bancoの創設者、Fabio Louzadaは述べている。
Ibovespaが最も下落したのは、コモディティ輸出企業の株式だった。食肉加工業者では、JBS(JBSS3)の普通株がマイナス4.89%、BRF(BRFS3)の普通株がマイナス5.55%となった。 鉄鋼・鉱業部門では、ヴァーレ(VALE3)の普通株が2.27%、CSN(CSNA3)の普通株が3.81%、CSNミネラソン(CMIN3)の普通株が3.21%のマイナスとなった。(24日のインフォマネーサイト記事より)