Exército diz à CPI dos Atos Terroristas de 8/1 do DF que não defenderá Mauro Cid, ex-braço-direito de Bolsonarohttps://t.co/m4yz9X29HO
— Brasil 247 (@brasil247) May 25, 2023
ボルソナロ前大統領の元右腕で、3日から拘束されている陸軍中佐のマウロ・シジ容疑者が連邦警察に対し、サウジアラビアからの高額の贈り物の回収はボルソナロ氏が要請したと証言。さらに同容疑者の携帯電話の記録から、前大統領夫人のミシェレ氏の側近が夫人の口座への不審な振り込みや現金引き落としを求めていたことなどが明らかになった。23日付CNNブラジル(1)(2)などが報じている。
ブラジリアの連邦警察が先週行った事情聴取では黙秘権を行使したシジ容疑者だが、22日にサンパウロ州の連警がビデオ形式で行った事情聴取では一転し、全ての質問に対して供述を行った。同氏の傍らには弁護士が2人付き添っていた。
シジ容疑者は供述の中で、2022年12月28日に聖州グアルーリョス空港に赴き、2021年10月に税関が押収した、宝石などがちりばめられた1600万レアルの価値を持つサウジアラビアからの贈り物を回収しようとしたのは、「ボルソナロ氏が求めたこと」だったことを認めた。
外国元首などからの外交的な贈り物は、基本的に国家財産として扱われる。受け取る側の人物が描かれた絵画や消耗品、低価格なものは私物として認められる。だが、その場合も1千ドルの以上の価値がある場合は申告して税金を払う必要がある。
シジ容疑者は逮捕される1カ月ほど前の4月5日に連警で受けた事情聴取で、「大統領側近として回収に行くのは自然なこと」としてボルソナロ氏とは無関係であるかの証言を行っており、証言内容が一転した。
また、UOLサイトは24日、同容疑者の携帯電話から、ミシェレ夫人の側近だったジゼリ・ドス・サントス・カルネイロ氏やシンチア・ノゲイラ氏と、ミシェレ夫人への金の振り込みに関する会話を行っていたことが判明したと報じた。
UOLサイト24日付のアギレ・タレント氏の記事によれば、シジ容疑者が当時の大統領夫人のアシスタントたちとやり取りしたメッセージの中では、ミシェレ夫人に私的なサービスを提供した裁縫師、医師や獣医師などへの支払いを命令している。また当時、大統領夫人が自分や家族のために使用していたクレジットカードの本当の持ち主であるロシマリー・カルネイロさんへの毎月の振り込みも求めている。
他方、シンチア氏は同年8月16日に「ミシェレ夫人のペットの処方箋代をPixで送ってくれ」とのメッセージも送信。同氏は同年9月にもシジ容疑者に4500レアルと4100レアルの支払いを求めており、シジ容疑者が「8600レアルも送るのか?」と驚きの反応を見せる一幕もあった。
シジ容疑者による不正な振り込み疑惑は先週も報じられたが、ボルソナロ氏側は「一家の個人口座の金を移しているにすぎない」とコメントしていた。
連警の調べでは、シジ容疑者は2021年3~8月に計13回、2万1500レアルをミシェレ氏の口座に振り込んでいたことが明らかになっている。