農協婦人部連合会(ADESC、飯田ミリアン会長)は20日午前9時から正午、「第12回子供絵画教室」をサンパウロ市の宮城県人会館で開催した。パンデミック中は中止されていたが、昨年から再開。今回はピラール・ド・スール、ダボン・ダ・セーラ、レジストロなど約5校から6~17歳までの約100人が参加し、賑やかにお絵描きを楽しんだ。
子供らは先生が描いた見本を参考に、持参したクレヨンと水彩絵の具で思い思いの絵を描いた。
ヴァルゼン・グランデから参加したシウヴァ・アブラハムくん(7歳)は「漫画やアニメなど日本文化が大好き。お絵描き楽しい」と話し、川床イアンくん(9歳)も「お母さんと自分を描いた。楽しかった。満足した」と語った。
飯田会長は「子供たちに創造性を養ってもらう絵画教室はADESCにとっても大事なイベント。今年も無事に開会でき良かった」と語った。
昨年、当地から日本の家の光協会主催「第30回世界こども図画コンテスト」に作品70点が出品された。全9313点のうち、当地から金賞1点、銅賞2点が選ばれた。
ADESCからコンテスト入賞者に記念品が贈られ、見事金賞を獲得した永田雄太郎さん(13歳)は「まさかと思った。すごく驚きました」と喜んだ。指導員の栖原マリナさんは「金賞は長いこともらってなかった。自分の事のようにうれしいです」とほほ笑んだ。
当日の軽食、会館賃料、先生の日当など諸費用は全てADESCが負担している。上芝原初美元会長は「30年ぐらい前から絵は日本に送っています。子供たちのために、マリナさんを初め、みんなが協力してくれるから実行できる。子供たちの笑顔をみたら『来年は辞めます』とは言えません」と笑った。
最後は年齢ごとに集まって、記念撮影をして解散した。ピラール日本語学校の生徒30人は最後に舞台前に並んで、「ありがとうございました」とお辞儀をし、ADESCのメンバーから拍手を送られた。
今年も完成作品の中から優秀作品が日本のコンテストに送られる。