現在開催中のテニスの全仏オープンで、世界ランキング172位のブラジル人選手チアゴ・ビルヂ(23)が世界ランキング2位のダニール・メドベージェフを下す大金星を挙げた。30日付フォーリャ紙(1)などが報じている。
全仏オープンは「グランドスラム(世界4大大会)」の一つに位置付けられる重要な大会だが、その初戦でビルヂが波乱を起こした。ビルヂは世界ランキング2位のメドベージェフ相手に序盤から互角の戦いを演じた。
最初の2セットは7―6、6―7という大接戦で、セット・カウントが1―1となった後、第3セットに2―6で王手をかけられた。だが、第4、第5セットは終始ビルヂがリード。6―3、6―4で2セットを連取して、逆転勝利をもぎ取った。
メドベージェフは先週、イタリアのローマで開かれた大会で優勝したばかりだった。
ビルヂは19歳だった2020年にチリのサンチアゴATPで優勝し、注目された。グランドスラム出場はまだ、今回で2回目だ。
ビルヂは6月1日に2回戦で世界ランキング88位のカンタン・アリス(フランス)と対戦する。