ブラジリアで日本文化祭開催=多彩な体験教室に参加者殺到

真剣な表情で囲碁・将棋を体験する皆さん

 ブラジリア日本語普及協会(矢田正江理事長)は28日、ブラジリアの同日本語モデル校で日本文化祭を開催した。同文化祭はパンデミック以降、生徒らが主体となって体験教室などの内容を企画するようになり、生徒家族の来場者が増加。当日は約1200人が来場し、会場予定の各教室に入りきらないほどの盛況ぶりとなった。
 体験教室では日本語や囲碁将棋、絵手紙、書道、折り紙、墨絵、生け花などが実施された。文部科学省留学説明会や箸使い挑戦企画、同普及会会員校生徒作品展示なども行われた。
 教師と生徒らによる「居酒屋」では、用意したサケピリーニャ、ハイボール、ソーダ・イタリアーナなどが早々に売り切れ、来場者に残念がられる姿が見られた。

 矢田理事長は「将棋教室では親子で将棋を指している姿も見られました。こんな光景は開校以来初めてです。減少している戦後移民の80歳を過ぎたお年寄りに指導をお願いしましたら『最高の一日だった』と感謝されました。囲碁・将棋に対する非日系人の関心の高さにも驚きました」と語り、「林大使もご子息を連れてこられるなど思いもよらない方にご来場にいただきました」と喜んだ。

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