大サンパウロ市圏オザスコで、喉の痛みで診察を来た子供にアイスクリームとビデオゲームを処方した医師が解雇され。話題を呼んでいる。5月30日付フォーリャ紙(1)などが報じている。
診察を受けた9歳の少年の母親プリシラ・ダ・シウヴァ・ラモスさん(37)によると、少年は5月18日未明にオザスコ市内のジャルジン・コンセイソンにある24時間対応の緊急医療施設(UPA)で診察を受けたという。
「息子は気分が悪くなり、嘔吐まで起きたのでUPAに連れて行ったが、診察は5分もかからなかった。医師は喉や胸を調べることもなく、処方箋を書いた」と母親は語っている。
さらに、その時の診断で少年に「アイスクリームは好きか?チョコレートとイチゴならどちらが好きだ?」と訊き、「チョコレート」と答えると、処方箋にチョコレートのアイスクリームと書き込んだ上、ビデオゲームの「フリー・ファイア」も書き加えたという。処方箋には他に五つの薬品名も書かれていた。
医師の態度と処方箋の内容に憤慨した母親と少年の叔母がフェイスブックに異議申し立てを行ったため、騒ぎが拡散。オザスコ市によると、同UPAの責任を持つ社会団体が問題の医師を解雇したという。
ブラジル弁護士会(OAB)サンパウロ支部のエンデルソン・フルスチ弁護士は、「患者との親睦を深める目的でこのような処方箋が書かれることはある」と語っている。