【既報関連】ミナス州パラ・デ・ミナスで鳥インフルエンザに感染したアヒルが発見されたが、農務省は、このアヒルが感染したのは低病原性の鳥インフルエンザ(H9N2)で、通常は鳥に臨床症状をほとんどまたは全く引き起こさないことを強調していると2日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)が報じた。
農務省によると、ミナス州で見つかったアヒルはカイリナ・モスカタ種で、人の手で飼育されているものではない。また、H9N2は、エスピリトサント州などで症例が見つかり、重篤な臨床症状と高い死亡率を示す高病原性のH51N1とは無関係であり、緊急措置の適用は不要とし、「高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)のない国としての伯国の状態を損なうことはない」としている。
ただ、低病原性とはいえ、渡り鳥以外の鳥の感染例が確認されたことに懸念を示す声は広がりそうだ。
なお、H5N1の感染例は1日の時点で19例に増えた。これらは皆、野生の鳥で、こちらも現時点ではHPAIのない国としての評価を揺るがさない。
5月中に確認されていたのは、エスピリトサント州9例、リオ州3例、リオ・グランデ・ド・スル州1例の13例で、渡り鳥のアジサシやシマアジサシが大半だ。
ここ数日間に確認されたのは6例で、4例はエスピリトサント州で確認された。同州ではマラタイゼス市で3例、グアラパリ市で1例が報告されている。
残る2羽はリオ州で見つかっており、こちらもアジサシの仲間だった。