6日（火）のイボベスパ指数は、1.70%の高値となる114,610ポイントで取引を終了した。ブラジル証券取引所の主要指数は、これによって、ブラジルが金利を引き下げるという予測が強まり、米国の金利引き上げの一時停止への期待、鉄鉱石の上昇などの要因によって、2022年11月8日以来の高い水準で閉じた。
6月のIbovespaは現在5.79％の高値を蓄積し、全ての取引セッションが緑色で推移しており、投資家はブラジルのリスク資産がサイクルを変えつつあるとの見方を強めている。
レアルもこれに追随して上昇した。アメリカの通貨は火曜日、ブラジルに対して0.37％下落し、売買で4.912レアルとなりました。同日の最初の取引では、5.005レアルで取引された。
このセッションでの上昇の理由は次の通り。
（1）ブラジルのインフレはますます冷え込む兆しを見せている。
本日、5月のIGP-DIが発表され、4月の1.01%の低下に対し、2.33%の低下を示したことで、この考えはさらに強まった。さらに、市場は明日行われる5月のIPCAの発表を待ち望んでいる。
「我々はまた、将来の金利のカーブが非常に急激に低下したため、教育会社、航空セクター、建設会社が上昇しています。この下落は数日前から来ており、今日はIGP-DIのデータが発表され、予想を大きく上回り、デフレをもたらしたため、さらに強まっています」とEscola de Investimentosの共同設立者で投資アナリストのRodrigo Cohenがコメントしている。
「また、教育関連企業、航空関連企業、建設関連企業も、先物のイールドカーブが非常に急激に低下しているため、上昇しています。この下落は数日前から続いており、今日はIGP-DIのデータが発表され、予想を大きく上回り、デフレをもたらしたため、さらに強まっています」と、投資アナリストでEscola de Investimentosの共同設立者であるRodrigo Cohenはコメントしている。
ブラジルのイールドカーブは、全体として後退した。2024年物のDIは3ベーシスポイント下がって13.13％、2025年物は7.5ポイント下がって11.24％となった。2027年物は3.5ポイント減の10.52％、2029年物は6ポイント減の10.83％となった。2031年物のDIは7ポイント減の11.07％となった。
「Ibovespaは、4取引セッション連続でほぼ2％の強い上昇を見せ、1月下旬以来の高水準に達した。5月のIGP-DIが発表され、市場予想の中央値（前月比-1.93％）を大きく下回る前月比2.33％減（前年比-5.49％）となり、第3四半期のセリック金利引き下げ期待が高まったことから、良い雰囲気になりました」とGorilaの経済コーディネーター、Mariane Vasは言う。
したがって、Ibovespaの最高値の中には、国内市場に関連する企業、成長企業、よりレバレッジの高い企業が含まれていた。Locaweb（LWSA3）の普通株式は10.15％を獲得し、Azul（AZUL4）とGol（GOLL4）の優先株が続き、より10.50％と8.35％である。MRVの（MRVE3）ON株は7.34％上昇した。
「エコノミストは、5月のブラジルのインフレ率が減速する可能性に注目しており、中銀の次の金融政策の決定に影響を与える可能性があります。各金融機関の予測では、広義消費者物価指数（IPCA）の前月比は0.29％から0.34％の範囲で上昇すると指摘されています。燃料価格の引き下げはIPCAに影響を与える要因として指摘されているが、主な影響は6月に現れると予想される」とBox Asset ManagementのCEO、Fabrício Gonçalvezは評価している。
2. 連邦準備制度
米国では、ダウ平均が0.03%、S&P500が0.24%、ナスダックが0.36%と順次上昇した。米国では、連邦準備制度理事会（FRB）が来週開催される次回会合で利上げを一時停止するとの見通しが、最近のマクロ経済データの発表後に強まった（これまでのところ、景気はそれほど減速していないとの結果も出ているようだ）。
「米国経済を見据え、FRBは現在の金融政策サイクルの中で利上げを行う可能性があります。経済データが強化されており、1～2回の追加利上げの可能性があることは特筆に値する」とGonçalvezはコメントしている。「来週は一時停止するとの見方もあるが、7月に新たな利上げを行う可能性はある。一部のアナリストは、今年の利下げの期待を減らし、利下げが行われるとしても、2024年まで延期される可能性が高いと言及しています」
「米国では、次のFRB会合に憶測の雰囲気が漂っています。給与データはまちまちで、決定的なものではありませんでした。しかし、それでも私は、次回の会合で安定した金利が得られると信じています。私の見解では、FRBが再び金利を引き上げなければならないような、警戒すべきデータはありません」と、Rodrigo Cohenは擁護している。
3. 鉄鉱石とコモディティもIbovespaを押し上げる
最後に、鉄鋼と鉱業部門に関連する株式は、午前中に上昇したが、日中に力を失い、実質的に横ばいで終了したヴァーレ（VALE3）を除いて、Ibovespaの高値の中でハイライトだった。他のコモディティ輸出企業も上昇した。CSN（CSNA3）の普通株は2.09％、3Rペトロリアム（RRRP3）の普通株は1.27％上昇した。ペトロブラスの普通株は2.03％、優先株は2.11％、それぞれ上昇した。
鉄鉱石は、中国の景気刺激策への期待から上昇幅を拡大した。中国の大連取引所で取引される9月先物は、1.3％増の107.7米ドルで取引を終了した。一方、石油会社は原油の後退にもかかわらず上昇し、ブレント原油は0.80%減の76.10米ドルとなった。
「鉄鉱石価格は、2つの主要な要因によって大幅に上昇しました。まず、中国の鉄鋼需要が顕著に改善したことです。また、中国政府が景気浮揚のための景気刺激策を実施するとの期待もありました」とBox Asset ManagementのCEOは述べている。
「また、国際原油価格の下落に抵抗してペトロブラス株が上昇したことも、現地市場を後押しした。海外投資家は、需要の減退が見込まれる中、サウジアラビアが発表した減産（7月から100万BPd）の効果にまだ懐疑的です」とMariane Vasは述べている。（6日付インフォマネーサイト記事）
