パラナ州最大級の日本文化イベント「エキスポ・ジャパン2023」が7日から11日まで、ロンドリーナ文化スポーツ協会(ACEL)のカンペストレ(総合競技場)で開催中だ。ブラジル移住115周年と農業博覧会60周年を記念。北パラナの土壌が持つ潜在能力を、果物、野菜、豆類、花、穀物を通じて紹介する。
「ロンドリーナの主要な農家に敬意を表し、写真と説明文を用いて、これらのファミリーの起源と軌跡を紹介する」とイベントの総合コーディネーター、松本ルシアノさんは述べた。マルセロ・ベリナティ市長は、「当エキスポは市を賞賛するイベントであり、その名前を州やブラジルにポジティブな形で伝えるものだ」と強調した。
山下ルジアACEL会長は「日本人はボランティア精神と集団性を重んじるので、このフェスティバルは実質的にボランティアによって運営されている」と説明。「このイベントを通して日本の文化、踊り、歌、食べ物を紹介する。移民先駆者を称える慰霊祭に加え、19時半からは着物パレードも行われる。今年は子供服も紹介し、着る場面や衣装の違いなど細かいところまで説明する」と語った。
アトラクションでは芸術、文化、美食、スポーツ、農業展示、技術討論会などが一堂に。盆踊り、歌手の平田ノブユキさんなどが出演するほか、太鼓グループや民族舞踊も披露される。
8日12時45分頃、「Inspiring Japan」プロジェクトの公立学校ネットワークの生徒による優秀作品の授賞式が行われる。これは同協会がエキスポ・ジャパンと共催しているもので、市教育事務局と富永エドアルド市議の支援を受けている。
市教育局との提携によるもう一つの活動は「子どもたちと過ごす午後」で、千年続く東洋文化の豊かさを学ぶことに興味を持つ約400人の子どもらを会場に迎える。
金曜日14時からは約500人の高齢者が会場で午後のひとときを過ごす特別プログラムが用意されている。
同会場では第10回農業革新技術シンポジウムを開催し、遺伝子研究や有機農業とテクノロジーやイノベーションを結びつける場を提供する。
食の広場では焼きそば、うどん、ギョウザ、寿司、刺身などの和食料理を始め、同協会歌謡部、野球部、パークゴルフ部、サッカー部らによる伝統菓子やケバブなどが販売される。
一般入場は水曜日と金曜日が午後2時から午後10時まで。木曜日、土曜日、日曜日は午前10時から午後10時まで。チケットは6レアル(半額)、12レ(正価)。4歳以下のお子様と65歳以上は入場無料。
会場住所(Rua Major Achiles Pimpão Ferreira, 2300)。問い合わせは(電話43・3334・0150/メールcontato.expojapao@gmail.com)まで。詳細はサイト(https://expojapao.com.br/)で確認を。